図書館

□大切な物
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「あれ?お姉ちゃん、ケンジは?」

「さっき夜風にあたって来るって言って出ていったわよ」

「そうか。ちょっと様子見てくるね」

もう、何で勝手に何処かいくのよ!

私はケンジに居て欲しいのに

終わったら話があったのに!


ケンジは海岸で休んでいる
海風が優しく頬をなでる

「はあー。僕どうしちゃったんだろう?フルーラがキスをした瞬間胸が痛かった」

すると「ケンジ〜」
フルーラが走って来た

「どうしたの?」

「それはこっちのセリフよ。途中で何処かに行っちゃうんだから!」

「ごめん。ごめん」

「私の巫女どうだった?」

「とっても良かったよ。前に見た時よりも緊張してなかったし」

「気づいてたの!お姉ちゃんでさえ気がつかなかったのよ」

「まあ、僕は観察のプロだしね」

やっぱり私の事をしっかり見ているのはこの人しかいない

「ケンジ、話があるんだけど。あのね…」

しかしフルーラの話は遮られてしまった

「ああ!ブイゼルだ!僕見るの始めてなんだ。観察させてもらいます」

そう言うと走って行ってしまった

「な、何よ!人がせっかく…もう知らない!」

フルーラは怒って行ってしまった
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