図書館
□大切な物
3ページ/9ページ
「あれ?お姉ちゃん、ケンジは?」
「さっき夜風にあたって来るって言って出ていったわよ」
「そうか。ちょっと様子見てくるね」
もう、何で勝手に何処かいくのよ!
私はケンジに居て欲しいのに
終わったら話があったのに!
ケンジは海岸で休んでいる
海風が優しく頬をなでる
「はあー。僕どうしちゃったんだろう?フルーラがキスをした瞬間胸が痛かった」
すると「ケンジ〜」
フルーラが走って来た
「どうしたの?」
「それはこっちのセリフよ。途中で何処かに行っちゃうんだから!」
「ごめん。ごめん」
「私の巫女どうだった?」
「とっても良かったよ。前に見た時よりも緊張してなかったし」
「気づいてたの!お姉ちゃんでさえ気がつかなかったのよ」
「まあ、僕は観察のプロだしね」
やっぱり私の事をしっかり見ているのはこの人しかいない
「ケンジ、話があるんだけど。あのね…」
しかしフルーラの話は遮られてしまった
「ああ!ブイゼルだ!僕見るの始めてなんだ。観察させてもらいます」
そう言うと走って行ってしまった
「な、何よ!人がせっかく…もう知らない!」
フルーラは怒って行ってしまった