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□変化する気持ち
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キミヨさんの後ろからムサシが現れた。
ムサシは豪華なドレスを着て髪も少しセットされていた。
「ムサシニャのか!」
ニャース達も驚いている。
人というのはこんなにも変わるものなのか!
まるでいつものムサシじゃ…
「うるさいわね!」
あっ!やっぱり中身は変わらないか。
しかしルミカに似てるな。
そんな事本人には言えないけど…。
でもルミカの時は反射的に体が逃げていたけど今は嫌じゃない。
何でだろう?ルミカじゃないから?
でも状況は似てるのに?
するとワタルおじさんが声をかけてきて我に返る。
「キミヨのコーディネートはプロ級ですからね。ぼっちゃま、どうですか?」
「ええと、その…」
まさかルミカそっくりとも言えないし…
「何よ!馬子にも衣装って言いたいの!あんただって…」
ムサシが言葉を詰まらせる。
「どうしたんだ?」
「何でも無い」
おかしいな?
いつもなら‘私の美しさに磨きがかかったでしょう?’とか言うはずなのに…。
するとキミヨさんが入ってきた。
「さあ、夕食にしましょう」