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□コジロウの不思議な一日
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どうやらさっきので怪我をしたようだ。

「大丈夫か?」

「だ、大丈夫よ」

(無理するのは昔からだな。しょうがないな)

コジロウはムサシの目の前に座った。
そしてハンカチを取りだしそれを包帯代わりに使った。

「よし、これで大丈夫だろう」

ムサシは顔を赤くする。

「ありがとう」

「どういたしまして。ところで君は祠の前で何をやっていたんだ?」

「…石を積んでいたの」

「石?」

「祠の中を見てみて」

祠の中を覗くと石が円の形で積み重なっていた。

(さっきのに似ている。でも真ん中にあのハンカチと王冠が無い)

「石を百個そうやって円の形にしながら積み重ねるの。
それでその中央に会いたい人が身に着けている物を置くとその人に会えるっていう伝説があるの」
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