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□二周年感謝祭
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そして時は過ぎポケモン達が寝ついた時に彼女は帰ってきた。


「ムサシ!」

「コジロウ!……………待ってたの?」

「あ、その………夜は冷えるから………帰ってきたら………暖まれるように………」


先程まで自分があたっていた、たき火を見る。


ムサシは黙って側に座った。


コジロウは火力を強める為に薪を入れる。



だがコジロウは話すに話しかけられない。


普通に振る舞ってる彼女から違和感を感じてしまったから。


二人の間に沈黙が出来る。


(本当は聞きたい。あの男との関係を。どうなったのかを?
でも……………聞いたら彼女が消えてしまう………そんな気が)


優しいと言うよりヘタレな性格が彼女のプライバシーに立ち入っちゃいけないと自分の心にブレーキをかけてしまう。


黙々と火を消さない様に薪をくべる。


すると……………。


「…………………………ふう〜」


ムサシの声が聞こえたと思ったら急に右肩が重くなる。


見るとムサシが寄りかかっている。
普段と違う接近にコジロウの心臓は激しく鼓動を打つ。


「……………………………」

「………………………何か喋りなさいよ」

「え………………」

「こういう気をつかわれて沈黙した空気、嫌いなのよ」


その瞬間………この何気無い言葉が彼女が助けを求めるように感じた。


そう感じた瞬間彼の口から出た言葉は先程と思っていた事とはまったく違う言葉だった。


「…………………今日は疲れてるから喋りたくないだろう。
だから空気とか気にせずにゆっくり休みな」


いつも通りの優しい口調。


一瞬彼女の体がビクッとなる。
しかし次の瞬間彼女が安心したように体の力を抜く。


全体重をかけコジロウに寄りかかってきた。
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