図書館
□‘裏’ポケモンサマースクール
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‘近くでポケモンサマースクールをやるらしいわ。
変装して油断した所を狙ってポケモンを奪うのよ。’
ふとそう言う彼女が頭の中を横切った。それと同時に果たして自分は首を縦に振ったっけ?と言う疑問も頭を横切った。
「ええと、今日から一週間事務員として働く事になったコジロさんにニースさんですね」
すでに変装は済んでいる。何の疑問も持たずここで働ける事になった。
俺達は挨拶をして校舎を見回る事にした。
「とりあえず潜入は成功かな?」
「それよりムサシはどこに行ったニャ?」
それは俺が聞きたい。
「さあな、‘私には私のやり方がある’って言ってたけど」
その時だった。聞き覚えのある声が聞こえた。
「ムサリンダで〜す♪」
『んっ?』
「なあ、今ムサリンダって聞き覚えのある名前をもじった名前が」
「しかもちょっと高めだけどこの声聞き覚えあるニャ」
それは一つの教室から聞こえた。
窓越しにこっそり覗く。
『あ、あれは………』
言うまでもなくムサシだった。
髪型をツインにしてワンピースのような服を着ている。
「ムサシのやつ、生徒として潜入したのニャ」
なるほど。たしかにムサシはこっちの方が好きそうだ。
しかし………。
「みんな、よろしくだリン」
あの語尾なんだ?
「17歳だリン」
おいおい!どれだけサバ読んでるんだ。まあ、本人の目の前で言ったら殴られるに決まってるけど。
しかし珍しいな。コンテスト以外で別行動だなんて。
「一体どうなるんだ?ポケモンサマースクール?」