図書館
□メール
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「いらっしゃいませ♪」
ここは、とあるファミレス。
コジロウはここでバイトをしていた。
「もうすぐ上がりの時間だな。
この後、別の現場でバイトしているムサシと合流する手はずになっているから出来るだけ早めに出ないと。」
暇な時間帯なのでぼーっとこれからの事を考える。
すると客の男性達の会話が聞こえる。
‘やっぱりメールって良いよな♪
彼女ともこれをきっかけで仲良くなれたし♪’
そう言い携帯を握りしめてウキウキしている。
‘直接話すのも大切だけどメールでしか言えない事ってあるんだよ♪
むしろ彼女みたいに気持ちに素直になれない子にはメールは絶対に向いているよ。
だから携帯買いなよ。メールしなよ。
おっ、話せば噂の彼女から。
愛してます♪だって。
こうやって残るのもいいよな。
よし、返信だ。
いや、それよりも連絡をとって会いに行こう♪
店員さん、お会計お願いします。’
「は、はい。
かしこまりました♪」
会計をしている間もコジロウは男がずっと携帯をいじくっており、それをずーっと見続けていた。