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□コジロウだって獣を飼っている!!
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お月さまが真ん丸なある夜。
「うーん。これも違う。
やっぱりここは、こうした方が良いのかな?
いや、こっちの方が良いかな?」
コジロウが必死に何かを考える。
その表情は必死だ。
彼の真面目な性格からして、
悪役としてのプロ根性を見せて、
天敵ピカチュウをゲットする作戦を徹夜して考えているのか?
「なあ、ニャース。
どっちが良いと思う?
プランAとプランB。」
側に居る自称ロケット団の知将と名乗るポケモンに尋ねる。
しかしコジロウのやる気と対称的に面倒くさそう。
「どっちでも良いんじゃニャか?」
「何だと!!!!!!」
「ニャーは今真ん丸お月様を見ているニャ。
そんな事考えたく無いのニャ。」
「そんな事言うなよ。
これは大切な………………。」
「どこが大切ニャ?」
月から目を反らしてコジロウの方を呆れた目で見た後、机の上に広がる作戦表に目を落とす。
「もう一度言うのニャ。
どこが大切ニャ?
ムサシとのデートプランだニャんて。」