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□未来にむけて
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イッシュ地方で旅立った飛行機がカントー地方に降り立つ。
「着いたわね。」
「長時間座って体が痛いぜ。」
「ニャーはよく寝たニャ。」
イッシュ地方で活動を決めた彼らだが、話し合い今は戻ってきている。
その理由は。
「さて。本部に居るポケモン達を迎えに行くわよ。」
「忙しいのは分かるけど送ってくれてもいいのにニャ。」
「まあ。いいじゃないか。
俺達の好きに出来るんだから。」
「なら、出発♪」
『おーう♪』
三人は笑顔で進む。
そのまま歩き続けマサラタウンの側を通る。
「ここは、たしか…………。」
「ジャリボーイの実家だニャ。」
「あいつとは、今から行くトキワシティで出会ったんだよな。」
「そこから私達の因縁が始まったのね。」
「今でも耳をすませば聞こえてきそうニャ。
ニャー達とあいつらの激闘が。」
『うん♪うん♪』
そう言い三人は目を閉じ満足げに思い出に浸る。
『……………………………。』
‘どっどっ♪ドガース♪♪♪
ドドンガどん♪’
『!!!!!!!!!!!!!!!』
しかし実際に聞いたのはまったく違う物だった。
「今の声。」
「忘れもしない。」
「罰金ボーイの声だニャ。」
「何であいつが祭りの歌を…………って祭り?」
「そう言えば太鼓の音とかも聞こえるぞ。」
「ポスターがあるニャ。
ただいま祭り開催中。
…………スタッフ求む。」
「それって。」
「そういう事ね。」
三人の考えている事は一緒だ。
お互いの顔を見て意志が一緒なのを確認する。
『ニッ♪♪♪』
そして。
「いらはい♪いらはい♪」
「オクタン焼きはいかが?」
「トサキント掬いもあるニャ。」
「あー!お前たち、フタバ祭りを手伝ってくれたトサキント名人。
それにダディが美味しいと太鼓判を押したオクタン焼きじゃないか?」
‘名人だって。’
‘ここの美味しいんですって。1つ頂戴。’
『へーい♪毎度あり♪』
明るい声がマサラタウンに響き渡った。