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□コジロウは私の………。
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『良い感じ♪♪♪』
何故か今日のロケット団は上機嫌。
「久々のご馳走♪」
「ソファもフカフカでゴロゴロニャんご♪」
「ソーナンス♪」
「マ〜ネネ♪」
「キッパ♪キッパ♪」
「マスキッパが一番テンション高いニャ。」
「まあ、当たり前よね。
ここは………………。」
「俺の別荘の一つだからな。」
コジロウが入ってくる。
ちなみにコジロウだけは笑顔は無い。
「何よ?こんな良い思いをしてその湿気た面は?」
「いや、ある意味人の別荘を我が家のように使うお前らが凄いと思うぞ。」
「だってコジロウの物は私の物。
私の物は私の物でしょう。」
ニッコリ笑いながらムサシが言うのでコジロウは何も言えなくなった。
「と、ともかく今日の夕方には出るぞ。」
「え〜!ともかくって何よ!」
「いや、だから……………。」
「久々にベットで寝れるのよ!
今日は泊まるわよ!
私が決めたらこれは決定よ!」
「…………………………。」
ムサシにここまで言われたら、その決定をひっくり返す力はコジロウには無い。
すでに滞在を決めた彼女はソファに転がりマニキュアを塗り始めていた。
コジロウはそんな彼女を横目に外に出て窓の方に行く。
「………………………はぁっ。」
「何処にルミカの別荘があるのニャ?」
「わ、わ、わ、わ!
ニャース!」
気づけばニャースが肩に乗り一緒に外を見る。
「おミャーのあの出て行きたがりよう。
どうせルミカ関係ニャ。おミャーの婚約者の。」
「ウッ…………鋭い。
………………言う通りだ。」
観念したのか素直に話す。
「ほら、あそこに見えるのがルミカの別荘だ。」
「本人は来ているのかニャ?」
「まさか!
だったらここに来ないよ!」
「……………………………。」
「でも………俺の別荘とルミカの別荘の情報力の実力は恐ろしい物があるし。
んっ?呆れた顔でどうした?」
「いや、相変わらずルミカは苦手ニャんだニャと。」
「当たり前だよ!
会ったら……その………。」
「結婚させられるニャと。」
「うっ………その単語止めてくれ。」
完全に拒絶状態だ。
ルミカのキャラを知っているから気持ちは分かるが、ここまで逃げ腰だと仲間ながら情けなく感じる。
「ともかく明日の朝は出発を………。」
「ハブハブ!」
「ヤン!」
突然だった。
ハブネークとメガヤンマの騒がしい声が聞こえる。