図書館

□海にある宝
1ページ/16ページ

世界は海で繋がっていると言われている。

そして海には海賊という物が存在した。

今ここに一人の男の子と海賊が約束を交していた。

「いいか、お前も海に出てこい」

「俺もあんたみたいな海賊になるからな」


そして一人の青い髪の男が目を覚ます。

「今のは夢か。
懐かしい物を見てしまったな」

周りを見ると知らない所に自分が寝かされている。

「ここは何処だ?」

「ここはサンシャイン島よ」

一人のピンク髪のお姉さんが入ってきた。

「何で俺、ここに?」

「あんたこの近くの砂浜で倒れていたのよ」

「そうか。あの嵐に巻き込まれて俺遭難したんだ」

「あんた、名前は?私はピナ」

「俺、コジロウです。
一応海賊をやっています」

「海賊!」

「あっ、でも俺、お宝専門ですから人に危害を加える事はしません。
だから安心してください」

「私はいいんだけど…
あの娘がどう思うか」

「あの娘?」

「ただいま」

そこに一人の紅色の髪の女の人が帰ってきた。

「ピナさん。頼まれた物買ってきたわよ」

「ありがとう。
この娘はムサシ。私と一緒に暮らしているの。
ムサシ、この人はコジロウさんで…それでね…」

「知ってるわ」

ムサシはコジロウの元に近寄ると今買ってきた飲み物を頭からかけた。

「冷たい!
いきなり何を…」

するとムサシは怒った顔で
「二度と私の前で海賊を語らないで!
怪我してないならさっさと出ていってよ!」

そう言うとムサシは出ていってしまった。

「今のは一体…」

ピナが代わりに謝る
「ごめんなさい。あの娘、両親を海賊に殺されているの。
だから海賊を嫌っていて…」

「そういう事情ならしょうがないですよ。
海賊なんだから嫌われて当然です。
できる限り急いでこの島から出て行くようにしますから」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ