図書館
□変化する気持ち
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本当の自分ってなんだろう？
普段の生活では気付かない。
でも世界が変われば見えていない物も見えてくるかも。
〜コジロウ視点〜
その日大雨に降られてしまった。
運が悪く雨宿り出来る場所が見つからない。
俺達はひたすら走る。
「何もしてないのにやな感じニャ」
「何処か雨風しのげる所は？」
「あそこにお屋敷が見えるわ」
ムサシが指を差した先には俺が知っている建物があった。
「うっ！あそこは…」
「あんたの別荘なのね」
俺は首を縦に振る。
（こういう勘は鋭いんだから）
「それなら好都合じゃない！行くわよ」
ムサシは俺を引っ張り屋敷に向かって行く。
屋敷の中に入りこむ。昔と変わらぬ雰囲気に俺は懐かしさを覚えた。
「ビショビショだニャ」
「髪も少し崩れちゃったわ」
ムサシの前髪は濡れたせいで崩れている。
正直その髪型は嫌いじゃない。
すると奥から
「どちら様ですか？」