図書館

□愛と青春の距離感
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それはトップワンテストが合格した後の話。


ムサシ達はロケット団の仕事をすでに任されるている。
簡単な内容なのですぐに終え本部に戻る。


「今日の任務完了ね」

「ああ、そうだな。なあ、ムサシ………この後……」

「私、トレーニングしに行くから。
それじゃー、また明日」


ムサシはあっさり言うと戻ってしまった。
コジロウはしばらくムサシの背中を見つめた後、ため息をつく。


「どうしたのニャ、コジロウ?」


仲間のニャースが肩に乗り心配そうに覗いている。


「………………何でもない」

「ニャー!ニャー達は厳しいトップワンテストを共に切り抜けた仲間!
そんなニャーに隠し事かニャ!」


そう言うと泣き始めてしまった。
コジロウは呆れた顔でニャースを見る。


「な、何で泣く?まったく喋るポケモンで珍しいと思ったら言動は子供だな」

「おい、あれコジロウじゃないか?」


気づくと周りのロケット団員がコジロウとニャースを見ていた。
怪我をしたのにトップワンテストに駆け付けたと言うのでコジロウは有名になり顔を知られているのだ。
しかし今コジロウを見る目は冷たい。


「あれ相棒のポケモンだろう。泣かせてよく平気な顔しているよな」

「そういえばニャースの尻尾を二回引っ張ったって噂よ」

「酷いな……」

「まあ、トップワンだし」


みんなに見えなかったがコジロウの背中には冷たい汗が流れた。
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