図書館

□Love or Friend
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それはいつもの日常。
いつも通りピカチュウをゲットしようとサトシ達を狙っていた。


この日の彼らはいつも通り幹部昇進以外は全ては変わらないと思っていた。
自分達の関係も。


「今日もピカチュウゲットを目指すわよ」

「今回の作戦は‘道に迷った旅人になりすまして油断した所をピカチュウを奪ってしまおう作戦’ニャ♪」


ニャースがそのままの作戦名を伝える。しかしムサシもコジロウも特に気にせず乗り気でで変装をする。
普通の服を着て髪型などを工夫して変装する。


「ニャーは逃走用にニャース気球で待機しているニャ♪」


ニャースが去ったのを見送るとサトシ達が泊っている宿の扉を叩く。


「すみません。旅の者なのですが泊めていただけませんか?」


疑う事なく泊めてもらえる事に成功した。サトシ達のいる所に案内されるがサトシ達もまったく疑って無い。


「こんばんは。えと、お名前は?」

「初めまして。ムサコです」

「俺はコジ之介だ」


打ち合わせておいた通りの名前を言う。普段聞きなれた名前に似ているけどサトシ達は納得してしまう。


(ふっ!ジャリンコなんてこんな物よ)


ムサシが勝ち誇った顔をする。後は、ピカチュウを可愛いと言いどさくさに紛れて奪えば完璧な作戦だった。


しかし現実は甘くなかった。


「あのー……聞いていいですか?」


突然ヒカリが手を挙げる。ここでばれたらやばいので素直に質問を誘導する。


「何だい?」

「二人は夫婦ですか?恋人ですか?」


ヒカリは笑顔でそう聞いた。
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