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□姫と従者
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ここはロケット王国。
そこのお城の中庭ではムサシ姫がペットのニャースと遊んでいた。
「助けてニャ!」
「ほら、暴れるな。ちょっとシッポを引っ張ったくらいで情けない。
それでもあんた私専属のペット?」
「ニャーはサカキ王様のペットになる為に来たニャ。
それなのに珍しい扱いされて……」
「いじけない♪いじけない♪」
ムサシはニャースの頭をポンと叩く。
この国のお姫様はかなり元気な性格の持ち主のようだ。
しかしその性格が国の民からは良い印象を与えているようだ。
ニャースとも仲はいいようだ。
「さあ、続きで遊ぶわよ」
「ムサシ姫〜」
すると姫の名前を呼び向こうから誰かが走ってくる。
「ここにいましたか」
「どうしたの?モンドちゃん」
彼は姫の世話係。素直で姫に一生懸命尽す良き青年だ。
「実は王様が姫の事をお呼びで」
「え〜嫌よ。
またつまらない用事に決まっているわ」
「でも…絶対に連れて来いと……」
「モンドちゃんには悪いけど……」
ムサシは首を縦に振ろうとせずモンドは困った顔をする。