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□アナザーライフ〜コジロウ版〜
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「なあ、知っているか?
世の中には似た顔の奴が三人は居るんだぜ。」


コジロウが突然話を振ってくる。


「それはムサシとルミカの話かニャ?」

「何でそうなるのよ!!!!」

「いや………あの………お、俺に似た奴もこの世の中には居るのかなって思って。」

「居るニャ。居るニャ。


ムサシとルミカの件から考えて凄く食いしん坊な奴が居るはずだニャ。」

「どういう意味よ!?」

「はニャー!!!!」

「喧嘩しない!!!分かった!!!
この話をした俺が悪かった!!!」




そしてその夜。


月夜の下でムサシは一枚の写真を見つめる。


「う〜ん。


たしかに似てる気もするけど。」

「何の写真だニャ?」

「昔好きだった人の………って!ニャース!!!
いつの間に!!!!!」

「さっきからニャ。


それより写真見せてくれニャ。
コジロウに似ているかニャーが見てみるニャ。」

「ニャ………ニャーがって………何でコジロウが出てくるのよ!?」

「コジロウはムサシそっくりのルミカに一目惚れをしたニャ。


だから逆の可能性もあるとおミャーは考えたはずだニャ。」

「ば、馬鹿言ってんじゃないわよ!!!!」

「いいから見せるニャ♪」


ニャースがムサシの手から写真を持って走り去る。




「あ〜!!!!待ちなさい!!!!」


ムサシも急いであとを追う。




そしておいかけっこしている内に二人は古いお寺のような所につく。


「取った!!!!」

「しまったニャ!!!
返してくれニャ!!!」

「何を言っているのよ!?
私のよ!!!」


そう言い帰ろうと振り向く。


「そう言えばここは。」

「ニョッ!!そう言えば薄気味悪いニャ。」

「か、帰るわよ。」

「お、おうニャ。」



二人が同時に足を一歩踏み出す。




その時だった。



雲の隙間から月が現れる。



月明かりが寺の中に差し込む。




それと同時に寺の中から激しい光が溢れでた。





『!!!!!!!!!』


戸が開く。




風が吹き二人を引き込む。


「キャー!!!!」

「ニャー!!!!」


二人の体は寺の中に消えて、
戸は何事もなかったかのように静かに閉まった。
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