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□ハロウィンの呪い
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「ついにこの日がきたニャ。」
「ああ、楽しみだな。」
「楽しみじゃないわよ!!!!」
『えっ。』
いきなり矛盾した会話から始まる。
「ムサシ、何でふてくされているんだ?」
「そうだニャ。
今日はせっかくの‘ハロウィン’ニャんだから。」
「そうだぞ。
また仮装すれば祭りの物食べたい放題なんだから。」
「………………もう仮装なんてこりごりよ。」
『あ!!!!!!!!!!!』
そこで彼らは思い出す。
「そう言えばムサシ、前のハロウィンで。」
「ニャーの仮装を強制的にさせられて大変な目にあったのニャ。
……………………コジロウのせいで。」
「!!!!!…………待て!!!
酷い目にあったのは俺も同じだ。
最終的には俺もガーちゃん仮装で終わったし。」
「とりあえずムサシ、今年はハロウィンに関わりたく無いんだニャ。」
「うっ!気持ちは分かるからな。
仕方がない。缶詰め余っているので適当に開けて今日は何とかするか。」
二人とも強制はしない。
ムサシが大変だったと知っているから。
そして忘れてはいけない。
ムサシをぶち切らせたら自分達にどんな被害がかかってくるか。
(とはいえ、本人に言ったらまた怒られるけど。
ムサシの猫耳は。)
「ムサちゃん、猫耳凄く似合うのに♪」
『!!!!!!!!!!』
後ろから聞き覚えのあるオカマ口調の声が聞こえた。