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□アリスパロ
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「コジロウ。ニャース。
新しいミッションがきたわよ。」
「了解。どんなミッションでも完璧にこなすぜ。」
「で、どんニャミッションだニャ。
どれどれ。」
ミッションの内容は、
‘アリスパロをやる事。’
『……………………。』
それはシリアスさながらの沈黙。
「違う!!!!!」
情熱の破壊者、ムサシがキレる。
「ムサシ、落ち着くニャ。」
「何はともあれミッションはミッションだ。
それに……………。」
「何?何か重要な事に気づいたの?」
「いや、えと、
面白そうじゃん。」
コジロウの一言と笑顔で空気が緩くなる。
「たしかに。
最近変装もといコスプレしていないし。」
「それにゼーゲル博士からのミッションでも無いニャ。」
「パロディーだから自由にやって良いのよね。」
ムサシとニャースが顔をあわせて頷く。
『やりますか♪』
「なら、これに配役が書かれている。
えと、ニャースはピッタリの役だな。
後、他の人に出演してもらうニャゴシエーターの仕事が任されているぞ。」
「分かったニャ。
さっそく行ってくるニャ。」
ニャースが張り切って去っていく。
「コジロウ。私は?♪」
「ムサシは…………えと…………。」
「何よ?黙っちゃって。」
「…………………アリス。」
「主役じゃない♪
やった♪
そうよね〜。可憐な私にはアリスにピッタリよね。」
「…………………………。」
「何よ?その顔?」
「い、いや。
俺のアリスも全国のコジロウファンが見たかったんじゃないかと思ってな。」
「それはしなくていいサービスだから!
だいたいあんたのそのキャラ知らない人もいるはずよ。
やっぱりアリスは可愛い私よ♪」
いつの間にかアリス衣装を着て、カメラ目線で横ピースをしている。
「自分の年分かっているのか………。
フギャー!!!!」
「何か言った?」
「聞こえてないなら回し蹴りしないだろう。
ガクッ!!!!!」
「おミャーら、お待たせだニャ♪
ふニャ!
コジロウは役作りで頭から血を流してるのかニャ?」
「んな訳無いだろう!!!
どんな役だ!?
はあー、始めるの不安になってきたぜ。」
「それじゃー、始めましょう♪」
「スタートだニャ。」
『イエーイ♪♪♪』
「い、いえーい。」
何はともあれ開始します。