PART2
□ファン
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トライポカロンの会場。
司会者のピエールの声が響き渡る。
「今回の優勝はパフォーマー、ムサヴィ♪あなたです♪」
会場の拍手に包まれてムサヴィがガッツポーズをする。
「やったー♪」
「ムサシ、二つ目のプリンセスキーだニャ♪」
「ソーナンス♪」
「プジン♪」
ステージの上で喜びを共有する。
そして共有するのはステージ上だけでない。
「優勝したパフォーマー、ムサヴィにはこのプリンセスキーを差し上げます。」
「♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪」
上機嫌に手に入れたプリンセスキーを会場に見せつける。
ある一点に向かって。
「イッカ。イッカ。」
「やった♪やったぞ♪」
一人の観客の男性が喜び過ぎて周りの人間が少し引かれていた。
ポカロンが終わり外に出ると先程の男性………………変装したコジロウが待っていた。
「ムサ………………ムサヴィ、おめでとう♪」
「マスタークラスの出場まで後一つだニャ♪」
「見える。カロスクィーンの栄光が。」
「ソーナンス♪」
「プジン♪」
「マイッカ♪」
ロケット団全員一丸になり気合いを入れる。
「ムサヴィ、頑張れよ♪」
「当然よ。」
コジロウの笑顔の応援にムサヴィは笑顔で返す。