短編

□勇者は姫に問う
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「ああああー!!」


部屋中に私の声が響き渡る。

目の前にあるテレビにはキャラクターが2体いる。大きければ勝てると思って使ったごつさ100%の男の人はまさしく私が操作してる人で、そして倒れていた。誇らしく立つ体格の良い男の中の男っぽいこいつが憎い。


「お前ェ弱すぎだ。何回やっても同じなんだよ」


そう言って晋助は電源を切る。

夏休みである今日、彼氏である晋助の家に遊びに来ていた。いわゆるお家デートってわけ!


「これ貸すから少しは鍛えて来いよ」


「うちゲーム機ないんですー」


「一生負けてろ」


床に置いた格闘ゲームを背に、晋助はRPGをセットした。あれ、晋助って意外にゲーマーなんだ?

でも、そんな晋助もカッコよかったりする。ていうかもうカッコいい。顔が良い。あとはまあ口にしないけど顔はすごく良い。おまけにヤンキーってとこが女子高生のハートを射止めてるんだと思う。性格は放っといて。そんなやつに私は思う以上心底惚れている。


「なんだよ、放置プレイか」


「・・・」


「あ、イベント夢中になってる」


「・・・」


「いい加減返事してよ」


画面はすでにイベントに突入していた。はい、いいえの選択肢で事が進む。くっそー、そういうことなら・・・



「・・・晋助」


「・・・何だよ」


ギュッと後ろから抱きつく。こうするから振り向いてくれるとかじゃなくて、私がこうしたかった。もうゲームに夢中になっていいから。



「お誕生日おめでとう」


「・・・あぁ」


8月10日、君の誕生日に。


なんて甘い雰囲気もつかの間。いきなり晋助はゲームを放っといていつの間にか上にいた。つまりは押し倒されてる。


「おい、はいかいいえで答えろ」

「へ?」


「お前ェ・・・俺と結婚しな」




ああ、神様。
私は心底彼に惚れています。

答えがはいかいいえなんて、口に出すのはもちろん決まっている。


勇者は姫に問う


晋助のやってたゲームが“はい”になっていた。
晋助、お誕生日おめでとう。大好き。





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遅れましたが
高杉様お誕生日おめでとう!!
急いで書いたから
文めちゃくちゃだし
ひどいです ←
20090811


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