短編
□勇者は姫に問う
1ページ/1ページ
「ああああー!!」
部屋中に私の声が響き渡る。
目の前にあるテレビにはキャラクターが2体いる。大きければ勝てると思って使ったごつさ100%の男の人はまさしく私が操作してる人で、そして倒れていた。誇らしく立つ体格の良い男の中の男っぽいこいつが憎い。
「お前ェ弱すぎだ。何回やっても同じなんだよ」
そう言って晋助は電源を切る。
夏休みである今日、彼氏である晋助の家に遊びに来ていた。いわゆるお家デートってわけ!
「これ貸すから少しは鍛えて来いよ」
「うちゲーム機ないんですー」
「一生負けてろ」
床に置いた格闘ゲームを背に、晋助はRPGをセットした。あれ、晋助って意外にゲーマーなんだ?
でも、そんな晋助もカッコよかったりする。ていうかもうカッコいい。顔が良い。あとはまあ口にしないけど顔はすごく良い。おまけにヤンキーってとこが女子高生のハートを射止めてるんだと思う。性格は放っといて。そんなやつに私は思う以上心底惚れている。
「なんだよ、放置プレイか」
「・・・」
「あ、イベント夢中になってる」
「・・・」
「いい加減返事してよ」
画面はすでにイベントに突入していた。はい、いいえの選択肢で事が進む。くっそー、そういうことなら・・・
「・・・晋助」
「・・・何だよ」
ギュッと後ろから抱きつく。こうするから振り向いてくれるとかじゃなくて、私がこうしたかった。もうゲームに夢中になっていいから。
「お誕生日おめでとう」
「・・・あぁ」
8月10日、君の誕生日に。
なんて甘い雰囲気もつかの間。いきなり晋助はゲームを放っといていつの間にか上にいた。つまりは押し倒されてる。
「おい、はいかいいえで答えろ」
「へ?」
「お前ェ・・・俺と結婚しな」
ああ、神様。
私は心底彼に惚れています。
答えがはいかいいえなんて、口に出すのはもちろん決まっている。
勇者は姫に問う
晋助のやってたゲームが“はい”になっていた。
晋助、お誕生日おめでとう。大好き。
--------------------------
遅れましたが
高杉様お誕生日おめでとう!!
急いで書いたから
文めちゃくちゃだし
ひどいです ←
20090811
.