拍手

□やっぱり‥
1ページ/1ページ



『グレイって、変態でしょ‥』

「んな!またいつの間に!?」

『そう思うんだったら早く服を着なさい。露出魔。』

「ゔ‥なんだよー」

ぶつくさ言いながら服を着るグレイ。

『なんだかんだ言って可愛いんだから‥』

「ふふ。ずいぶんグレイを手懐けたわね‥」

『ミラ‥』

ナツにナツ用のメニューを出しながら言ってきた。

『そんな事ないよ‥
グレイが素直なんだって。』

「んあ?珍しいな、お前が人を誉めるなんて‥」

『そんな事‥』

「あい。今日は槍が降るかもね。みんな血祭りだ。」

『そうか猫。そんなに自分の血が見たいか。
お望みとあらば‥』

ガタッと席を立ち、ハッピーにじりじりとにじりよる。

「うわーん怖いよー」

『棒読みだバカ猫。』

「そこまでにしてやれよ。」

『グレイ。』

「グレイ、服着たばっかじゃないかしら?」

「あ゙!また!」

『やっぱり変態だ。露出魔だ‥』

「な、何を根拠に‥」

『おや自覚が無いのかい。
こりゃ傑作だ。はーはっはっはっ。』

「お前も棒読みだろ。」

「あい。人の事言えないね。
人のフリ見て我がフリ直せ‥だね。」

『煩い猫。
グレイ、私先帰ってる。』

「おー分かったー」

パタン

「グレイは一緒に帰らないの?」

「ん?ああ。もうすぐ帰るよ。」

「ふふ。優しい恋人を持ってあの子も幸せ者ね。」

「そんな事‥」

「変態のな。」

「あい。」

「バカと猫には言われたくねぇな。」

「んだと?」

「やるか?」

「あい!」

「ハッピーはダメよ!!」














―――――
―――

カチャ

『たーだいまーって誰もいないけどね‥』

逆に誰かいたら怖い‥‥って‥

「あ、どーも‥
おかえりなさい。」

ゴソゴソ

『あ、どーもただいまです。



‥‥‥って!
いたぁぁぁぁあああ!!』

リビングのタンスの引き出しを捜索中、泥棒さんがいました☆

ゴソゴソ

「はい。います。幽霊じゃありません。」

『良かったぁ‥私幽霊怖いのよね‥


‥‥‥って、
そこじゃなぁぁぁぁぁあああい!!!!』

「え!?」

え!?じゃねーよこの泥棒!!
何か抜けてるわよこの泥棒‥
そうこうしてる間にも泥棒さんは袋に手当たり次第に物を詰め込む。
見境ないわね‥

『返して。』

「え?」

『え?じゃねーよ。
不法侵入に窃盗罪‥訴えようと思えばコッチが圧倒的有利。
今はまだ未遂だし、見逃してやってもいい。
今回は目を瞑るけど、この先は無いと思いなさい?』

ひとしきり話終わり、相手を見る。
泥棒はポカーンとしてる。

『ん?泥棒さんは豚箱がお好みですか‥
そーですか‥』

バキバキバキボキ

「ひぃ!
す‥すいませんでしたぁぁぁぁぁあああ………‥‥・・」

泥棒さんは豚箱が嫌だったようです。

『ったく、泥棒に入る家を間違えたわね。』

「全くだ。」

『あ、グレイ。
いたなら助けなさいよ。』

「冗談。
助ける間もなかったろ。」

ゆっくり近づいてくるグレイ。

『そう?』

「ああ。」

『でも怖かったんだよ?
誰もいないと思ってたらいたから‥
何されるか分からなかったし‥』

上目遣いで言ってみると‥

「そ、そーかよ‥」

おやま、照れてる。

『グレイ照れてるー』

「そりゃそーだろ!」

『ふぇ?』

「そんな‥可愛い‥仕草‥され‥た‥ら‥ょ‥」

語尾が小さくなっていく。

『グレイ。』

「ん?」

『大好き。』

「俺もだ。」

『知ってる♪』



おしまい。

なんなんですかね?
ただ、普段はツンツンだけど至極たまにデレになる子を書きたかっただけです←
こんな駄文にお付き合い下さり、ありがとうございます。


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ