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□呼び名
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【1話】



「んっあ!…っはぁ…やめっ…竜、弦っ…あぁ……や、気持ちいっ!//」



室内には嬌声とベッドの軋む音だけが響いている。




暗い室内の中二人の人間が性行為に及んでいるようだ。





しかしそれは酷く背徳的な行為であった。


それは二人が、生物学的に見てもれっきとした「親子」であるからである。




私が何故、二人が「親子」だと知っているのかはわからない。

以前から知っていたかのようにわかるのだ。



だが、私にはここで行為に及んでいる二人の人物に全く見覚えがない――




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