その他
□或る晴天の日の傘の下
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其れは、雲を望む事のない晴天の昼下がりであった。
降り注ぐ日の光の中で私は、雨傘を差して散歩に出掛けた。
周りの眼は明らかに不審がっていたが
私も予言者の端くれ
「これから雨が降る」と私が言うのだからそうなのだろう
そんな兆しも無いまま、毎日通う公園は初夏の暖かな日差しに包まれていた。
中々に心地良い。
これなら予言が外れたところで嫌な気はしない。
私は乾いた傘を閉じようとした
だが、その必要もなく、予言は当たる兆しを見せたのだ。
傘に覆われていた死角から、唯々立ち尽くす赤いドレス姿の女性が現れ
誰かを待つ風でもなく俯いていた。
彼女の憂いを問い質すのは野暮と云うもの
其れでも私は彼女の下へ近付き、雨傘を翳した。
初めこそ彼女も私の行動に不審がったが
直に雲は垂れ込め、ハラハラと落ちる静かな雨は本降りへと変わるだろう
広くもない、或る晴天の日の傘の下
今日の天気は雨 時々晴れ
(終)
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特にキャラが誰かも分からず、絵も文も衝動的に書くとこうなった。
この二人はどちら様ですか?
書いた本人さえも解らないですが、何か好きなのでネタとしてストックしておく。
(2010/03/14)