RENORN!*短編

□「人形」
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良かった…
この人達が私を知らなくて…

久しぶりに好きなだけかみ殺せる…

「…私は風紀委員、美弥梅野。これからも知らないでおいて? そっちの方がきっと楽しいから…」
「なに言ってんだよ?」
「気にしなくていいの…準備はいい…?」

相手は弱くて…攻撃を仕掛けるとすぐに倒れてしまった。

つまらない…
こんなに弱いの?
弱いと、私の楽しみがなくなってしまう…

一人を倒したので、他の三人の方を振り向く。

…?
一人いない…

「隙あり!!」

いないと思った一人は、後ろにいた。
鉄パイプのようなものを持って、私に振りかざす。

「…遅いわね…」

キィン!!

「なっ…」
「弱いのは嫌い…弱い人程群れるって…知ってた…?」

ドカッ

あぁ…蹴っただけなのに…もう倒れてしまうの…?

本当につまらない…

「あなた達は…強い?」
「ひっ…」

あら…逃げてしまうわ…
やっぱり弱いのね…

でも、知ってる?
弱い者は強い者にかみ殺される…って…

見つけた獲物を逃がす程私は優しくないの…


タッ…

「!!」
「大人しくかみ殺されて? 恭弥さんに怒られちゃう」

クスッ…

それが、当たり前なんだから…ね?
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