RENORN!*短編
□初めての恋。
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「?! さ、沢田くん…?!」
や、やだ…
泣いてるところ見られた…?!
ドキドキしながら起き上がる。
沢田くんはただ私を見ている。
「あ、あの…」
私が口を開くと、沢田くんも口を開いた。
「あの…俺…その…」
沢田くんはもごもごとしゃべる。
「あの…さ。さっきの見てた?」
私がいうと、沢田くんはビクッと体をふるわせた。
う〜…やっぱり、見られてた〜…
「あのっ! 俺、誰にもいわないからっ!」
そういって沢田くんは走り出す。
「あっ! 待って!」
…え?
なんで私、止めたの?!
「…?」
沢田君はきょとん、とした顔で私をみる。
それでも私は話続けた。
「あのさ…話だけでも聞いてくれない?」