RENORN!*短編

□言わせたかった
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服を着替えた美弥は、バタバタと戻って来た。

「ど、どう?」

出て来た彼女に、思わず見とれた。

ふわっと広がる白色のワンピースに、淡いピンクのカーディガンを羽織っている。

「む、むーちゃん?」
声をかけられてはっとする。
「に、似合う…かな?」

照れくさそうにスカートのの裾をにぎりしめる。
頬は赤らみ、白色のワンピースで彼女の顔がはっきりと見える。

「…似合ってますよ。」
「ほんと?! むーちゃんっ」

美弥の顔がぐぐっと近づく。
瞳をきらきらと輝かせ、ニコニコと笑顔でいう。

「はい、似合ってますよ。しかし…」

美弥の顔がきょとん、とする。

「しかし?」
美弥の髪をつまんで、
「髪は、結ったほうがいいですよ。」
「そ、そう? じゃぁ、そうしようかな…」

うつむいて美弥は微笑んだ。
その顔は、また赤かった。
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