*頂き物*

□リボーン夢:雲雀恭弥
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今日も応接室から眺める風景

何一つ変わらないいつもと同じ風景


だけど僕はきずかないうちに君を見てしまう


とても儚く

とても美しく



まるで桜のような君を











*





桜の木

僕は桜の木が好きじゃない

だけど…

いつも桜を見るのは


君がいるかもしれないから


こんな事を考えながら今日も1日を過ごしていた

そんな時だった


「桜…好きなん…ですか?」

後ろから聞こえた声は
君の声だった

「好きじゃないよ」

『そっそうですか…』

「うん。花はすぐに散ってしまうからね」





『散っても…また…美しく咲いてくれます!!』

「…花は散っても平気って事?」

『はい!!』


そうか…


もし散ったとしても…


「君は…なぜいつも桜を見にくるの」

『…そっそれは…』

「なんで僕は桜を見にきたかったわかるかい?」

『……?』

「知りたい?」

『えっとあの…私…』


たとえ気持ちを伝えて散ったとしてもまた…名無しさんへの想いは…


















「君に会うためだよ」


















赤く頬を染める名無しさん


儚くて
美しくて
触れば壊れてしまいそうな君


だからこそ


君をそばにおきたい




君を…








愛してるんだ。






『あの…ヒバ…』



「答えはいらないよ」



君の口を塞げばまた一段と赤くなった。


答えなんか聞かないよ。
君は僕のそばに咲く花なんだから




強く抱きしめた


名無しさんは桜のように美しい。


いや


それよりも

儚くて
美しくて














僕にとって名無しさんは愛おしい存在なんだ


















それから
名無しさんが桜を見に来ていたのは応接室から桜を見る僕を見るためだと知ったのはまだまだ先の話しだ






終わり

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