変態注意!
□仙喜【痛+微裏】
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唇を濡らす鮮血がすごく嫌な滑り持っていて、先輩を更に不快にさせた。先輩はどうしてだか、とても怒っていた。
「気持ち悪いな」
「……ご、めんな、さい…っ」
怒っている理由は分からない。ただ立花先輩の声が怖くて、震える手ですぐに口を拭った。先輩にいきなり噛まれた下唇から止まらず血が流れる。脈打つそこがじんじんと痛かった。
「おい」
口から出していた先輩の、少し血が付いた陰茎がぐいっと頬に押し当てられる。
「いつまでそうしてる?」
その冷たい声と同時に先輩の左手が僕の顎を掴み、口内に無理やり性器を突っ込まれた。
「うぶ…ッ」
「ん?私のをしゃぶりたくないのか?」
髪を引っ張られて顔を見上げさせられる。歯を当てないようにするのが苦しかった。不自由な首を必死に横に振った。
「そうか」
顎を掴んでいた左手が離されたので、愛撫を続けようと顔を一度引いた。すると先輩の右手が素早い動きで僕の後頭部に回り、驚いている間に顔を固定されてしまった。
「むぅっ…んうっ」
「苦しいか?」
「…んっ、うっ…うっ…」
そのまま腰を前後に動かされ、口内にいっぱいになった先輩のがのどの奥まで深く刺さってきた。たまに嗚咽がでる。
「もっと舌を伸ばせ」
ぐっとのどを突かれる。苦しくて自然と涙が零れた。言われたように舌を伸ばしてみるが、そこがもう限界で、それ以上はえずいて出来なかった。先輩を見上げ必死で無理を伝えた。
「…使えないな」
また冷たい言葉を浴びせられる。いろんな感情がこみ上げてきて、さっきとは違う涙が流れた。
「裸になってそこに寝ろ」
先輩に突き放された僕の口からだらしなく糸が伸びる。冷たい床にぺたりと座り、仕方なく自ら制服を脱いだ。そんな僕をつまらなそうに見下ろしながら、先輩が僕の髪紐を静かに解いた。
「……脱ぎました…」
「寝ろと言っただろう」
慌てて寝転ぼうとした時、先輩が僕を強く組み敷いた。背中が痛かったけど、先輩はそんなこと全く気にせず僕に足を開かせる。
「やっ…」
「何故勃起させているんだ?」
興奮した僕のものを指先で撫で、からかうように先輩が言った。僕はすごく恥ずかしかったけど、露わにされたそれはもう隠せなかった。鼻で笑った先輩が、僕の下腹部にぐっと腰を寄せた。そして馴らしてもいない僕の穴に、先輩の熱い先端を押し当てられた。
「ぇあっ!…う、そ…っ」
「馴らす必要があったか?」
あの痛さを覚えている体が勝手に強張る。先輩のものがまだ硬い穴を無理やり割って入ってくる。怖くて、やめてくださいの一言も言えなかった。先輩が深い息をついて、僕の中に全部をいれる。
「ぁっ、あ、あっ…」
もれた声が艶事からなのか、ただの譫言なのかも分からなかった。
「…、やはり…馴らさないと、きついな…」
先輩はそう呟きながら僕の髪を撫で、腰を前後に揺さぶり始めた。息を詰めながらも、僕は徐徐に増す快感に少なからず昂揚していた。先輩の動きが段々と速くなり、翻弄されるままに身を委ねる。
「あ、んっ、ぅっ…あ、あっ」
痛い、痛い、熱い。気持ちいい。最奥を突く先輩のものが、何故か怖いくらいに愛おしい。
どうして。先輩がこんなにも僕を酷く扱うのに、僕は先輩の何から何まで愛おしい。今なお流れる唇の血が曲線を伝って口内に広がる。これも、先輩と接吻をした証。
「っ、ぁ…先、輩…ひぁっ」
声が震えていた。僕に腰を打ち付けながら、怠そうな目をゆっくりこちらに向けた。僕を視界にいれてくれることが嬉しかった。
「んっ、すきっ……ぁっ、あ、だい、っ、好きっ…です…ッ」
僕の声を聞いた先輩の、顔が一瞬、つらそうにゆがんだ。だけどすぐに口角をあげて笑い、
「気でも狂れてるんじゃないか?」
と、僕の耳元で言った。
(090907)
ITAI\(^O^)/
ネタありがとうございました!