Un romanzo
□very cute!
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珍しく早くに世界会議場についた。一番乗りだと思い、部屋を覗いてみるとそこには早くも座ってイギリスが紅茶を片手に本を読んでいた。
(早過ぎじゃないかい?)
一番じゃなかった事を不服に思いながらもイギリスと二人きりな事に気がつく。
こちらに気がついていないイギリスにそろりそろりと近づいてその背中に抱き着いた。
「おはようっイギリス!」
「っゃ?!ちょっ何すんだばかぁ!は、離せよ!」
不意打ちに驚いたのかイギリスが持っていた床に本を落とす。真っ赤になって俺の腕から逃れようとする。
「良いじゃないか、どうせ俺達しかいないんだし」
「そーゆー問題じゃねぇ!」
「はいはい」
変な所で初なエロ大使を離してやる。耳まで赤くなってよっぽど恥ずかしかったのだろう。
つい可愛くて笑ってしまう。
「君って本当可愛いよね」
「な、ななに言って‥っ?!」
「はいそこまでー、もうすぐ会議始まっちゃうよ?」
「フランス?!」
ニヨニヨと嫌らしい笑いを浮かべたフランスがパンパンと手を叩いた。
驚いたようにイギリスが俺から離れる。何となくつまらない。
「ほら、坊ちゃんも早く席座んな」
「なっ‥?!」
なでなでとフランスがナチュラルにイギリスの尻を撫でる。俺は腹が立ってフランスに何か言おうとした。が、俺が声を発する前にフランスが椅子ごと横にぶっ飛んだ。
「汚ねぇ手で触んじゃねぇよ、髭が」
気分悪そうに触られた所をはたくイギリス。驚いた。元ヤンとは知っていたがまさかここまでとは。
(‥あれ?)
先の俺が抱き着いた時とは随分反応が違う事に気がついた。
フランスを跨いで自分の席に向かうイギリスの手を引いて空いた片手で彼の小さな尻を握る。
「ひゃっ!ゃ、ちょっとアメリカッ!」
「ふーん‥」
フランスの時と比べ格段に可愛い反応につい口角があがってしまう。
イギリスがキリッと睨んできた。フランスが呆れた顔でこちらを見ている、床に倒れながら。
イギリスをぎゅっと腕の中に抱きしめる。
「イギリス本っ当に可愛いすぎるんだぞ!!」
「やっ‥ばかぁ!」
悪態をつきながらも抵抗しないイギリスにキスをしようとした瞬間。ドアが大きな音をたてて開いた。
勢いよく開かれたドアには半ギレのドイツと赤くなったイタリアがたっていた。
「お前らは会議場で何やってるんだあぁ!!」
「うわぁ‥イギリスこんなところで・・」
「ち、違うぞ!ばかっ離せアメリカ!」
その後ドイツとイギリスの説教を延々と聞かされたのだった。
end
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