Una novela

□お帰り、ダーリン
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幸せにしろよの続き的な話です、新婚パロv




とんとん、とリズミカルな音を立ててキャベツを千切る。

俺のいるキッチンには食欲を誘うシチューのにおいが充満していた。熱いシチューをおタマに掬い一口味見。


「うん、結構上手い」


俺にしては中々美味しくできたシチューに火を消して満足げに蓋をする。
時計をちらりと見やるとそろそろアメリカが仕事から帰ってくる時間だ。


アメリカからのプロポーズを受けた1ヶ月後、俺達はめでたく結婚した。
教会のチャペルで上げた式で俺達は一生愛し、信じることを誓った。

俺はアメリカの家に住むことになり、つまり今俺達はいわゆる新婚生活真っ盛りなわけで。



「早く帰ってこないかな‥」


食器を並べながらぽつりと呟く。
無意識に零した言葉に顔が赤くなるのが分かった。不意にただいまー、と待ち焦がれた声が玄関から飛び込む。

俺は赤くなった顔を手でパタパタと仰ぎながら急いで愛しい旦那のもとに駆けだした。


end


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