Una novela

□Il primo atto
1ページ/2ページ




「頼むっ!助けてくれ!なんでもする!命だけはっ」
「ヴェーどーする?」

見苦しく命ごいをする男の額に銃を突き付けながら、フェリシアーノは愉快そうに後ろにいる黒ずくめの男達に問い掛けた。

彼らはみな一様に真っ黒なスーツに身を包み、床に倒れている男の部下達の後始末をしている。



「どうするもなにも殺すべきだろ、生かしていてもメリットがない」
「まぁあなたがボスなのですから最終判断はお任せします」
「うーん‥分かった!」



その答えに満足したようにフェリシアーノは男に向き直る。男の目は恐怖に見開かれ体は震えていた。黒光りする銃をカチリとセットする。


「待ってくれ!家には子供と妻が‥」
「そっか残念だったね」


ニッコリと男に微笑み、フェリシアーノはゆっくり引き金を引く。


「Ciao.Un buon sogno」

血の臭いが充満する薄暗い部屋に渇いた銃声が響いた。





「フェリ、血が付いてるぞ」
「ヴェ?あっ本当だ」

指差された頬を脱ぐい手についた血を舌で嘗めとる。
そしてゆっくりと笑った。


「汚い血‥」

end

NEXT→あとがき
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ