novel

□あ・つ・い!
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「ヴェ‥暑いー」


暑い、暑すぎる。
これはやばい。絶対外線がもろにとんできてるにちがいない。


「死ぬー」


汗が額に浮き出てるのがわかる。Tシャツが背中にピトッとくっついて気持ち悪い。



「溶けるー」
「煩い!少し黙れんのか?!」


怒られた‥
黙れってそんなこと言っても事実暑いじゃん、ドイツだって汗だくじゃん!


「無理だよ、暑いもん。ドイツだって暑いくせにー」
「俺は別に暑くない!だいたい軍人ならこんなことでいちいち騒ぐんじゃない!」


我慢なんて無理でしょこの暑さは‥29℃だよ29℃!

ドイツは汗を垂らしながら仕事をしてる。絶対暑いでしょ、ドイツ・・
てか大変そー‥こんな暑いなか仕事なんて俺だったら逃げるよ絶対。
まあ俺は仕事なんてしないけどね!

それにしても暑い。窓から入ってくる風も生暖かいだけで全く気持ち良くない。


「なんでこんな暑いのー?今はまだ春でしょ?!もしくは梅雨でしょ?!なんでこんなに気温高いの?」

「さあな地球温暖化じゃないか?」


こっちには目を向けず下をむいたままいい加減にドイツが答える。
地球温暖化かぁ‥今までさして気にしてなかったけどこれは真剣に考えたほうがいいかも‥


「よしっ!!俺これからエコする!エコバックもって徒歩で移動してクーラー我ま‥
クーラー!クーラーがあるじゃん!!クーラー使お!!」


俺って天才!てゆーかなんでクーラー思いつかなったんだろ?
いざクーラー!と机の上のリモコンに伸ばした手をドイツにぺちりとたたかれる。



「駄目だ!今からクーラーなんて使って真夏どうする?
我慢だ我慢!だいたい今エコするっていったばっかりだろうが」

「えぇ!!クーラーないと俺死んじゃうよぉ」


ドイツだってクーラー付けたいくせにーいいじゃんエコなんてー暑いの嫌じゃん!
真夏はクーラーの温度下げればいいことだしさ〜

むーっと膨れる俺にドイツはため息。
呆れたような顔されても暑いんだからしょうがない


「クーラークーラークー・・」
「ああー喧しい!!そんなに暑いなら水浴びでもしてこい!!」


水浴びかぁ楽しそうー、丁度庭に水あげなきゃだったし。
なにより涼しそう!


「ヴェーいいねそれ!ドイツ庭行こ!!」
「一人で行って来い。俺は仕事が・・」
「こんな暑いとこで仕事したってはかどらないよ!」

ほらほらと逞しいドイツの腕を引く。ドイツの腕は汗ばんでしめっている。
やっぱりドイツも暑かったんじゃん!

「それにこんなに晴れてるんだし、ねっ?
俺ドイツが居ないとやだよぉ」
「・・・はーっ・・分かった、分かったから腕を離せ」


あきらめたように椅子から立ち上がるドイツ。

「ヴェーやった!ドイツ大好きー!」
「はいはい」


ドイツ俺ね暑いの苦手だけど、
どんなに涼しくてもやっぱりドイツがいなきゃ楽しくないと思うんだ!


end

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