novel

□愛の確認
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「君は俺が好きかい?」



愛してやまない人からでた、
何度も答えて来た質問にため息が出る。

「んだよ、いきなり?」

紅茶を置き不機嫌そうに顔を上げてみると、

アメリカはいつもとは違う真面目な顔でこちらに近づいて来た。

「‥っ」


いきなり力強く腕を掴まれる。
息が詰まった。目の前にあるアメリカの顔に顔が熱くなる。
蒼い瞳に真っ赤になった俺が写って恥ずかしくなり顔を反らそうとしたがアメリカに深いキスをされ阻まれた。

「‥っん‥はっ‥アメリカ?!」
「ねぇ‥?答えてよ‥」

息も整えないうちにまた唇が重なる。

「俺は心配なんだよ‥イギリス‥。
君からはっきりとした答えが聞きたい、
何度もはぐらかされてきたけど今回はちゃんと言ってもらうから」

「んなこと、言ったって‥お前‥」

幾度も唇や身体を重ねた、愛しい人。
めったに言わないがその気持ちは当然のように伝わっているものだと思っていた。

「なんで‥俺‥お前そりゃ‥」
「ちゃんと言ってくれなきゃ解らないよ」

もじもじとなかなか言えない俺をアメリカはじぃっと見つめる。
どうにもはぐらかせそうな様子では無い。諦めて腹をくくるほかないようだ。
ふーっとドクドクと煩い心臓を落ち着けようと息を吐く。

「俺はその‥お前の事‥あー‥す、好きだ‥ぞ」


めちゃめちゃ恥ずかしい‥。
恥ずかし過ぎてどっかに隠れたいぐらいだ。

耳どころか首まで熱い。
真っ赤になった顔を見られたくなって腕で顔を隠そうとした途端、今までの表情とは打って変わり何時もの輝くようなアメリカの笑顔が目に飛び込んだ。
びっくりしていると顔を隠すはずだった腕を捕まれそのまま抱きしめられた。

「嬉しいぞ、アーサー!!俺も大好きだっ!」

「うぉっ?!ちょっ痛い!おいこら馬鹿力!!」

急にギューと抱きしめられ痛い上に恥ずかしい。

「離せっ、このメタボが!おい聞いてんのか?!」

どうにかアメリカの腕からでようとじたばたともがいているとふいにチュッとリップ音を立ててキスされる。
触れるだけの優しいキス。
目があったと思うとニカッとアメリカが笑った。ああこいつには敵わない。



「愛してるぞ!アーサー」
「‥俺もだ、ばかぁ」

end


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