novel
□ポッキーゲーム
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真っ青な空が広がる休日。
俺は鼻歌を歌いながらドイツの家に向かっていた。
今日はこの間からずっとやってみたから事を実践するんだ。
日本に教えてもらった“恋人同士”で行うゲーム。その名も・・
「ポッキーゲーム?」
「うんっ」
元気よく答えてみるとソファーに座って本を読んでいたドイツははぁとため息をついた。
俺の片手にはポッキーが握られていてもう準備は万端。
「あんねーこっちから俺が食べてあっちからドイツが食べていくの!」
「なんだそれは‥」
「なんか日本の恋人同士でするゲームなんだって!ほらほらーやろうよぉ」
「お前はなんでそう次から次へ変な事を‥」
本に栞を挟み立ち上がったドイツ。
なんだかんだいっていつも俺のいうことに付き合ってくれる。
俺はパクッとポッキーの先端をくわえた。
チョコの部分が口の中で溶けて甘い。
「ふむ、ふむむむ!」
(ほら、早くして)
「わかった、わかったから落ち着け」
ドイツはふーっと息を吐き出しパクりと反対側の先っちょを口に含んだ。
心なしかドイツの顔が赤い気がする‥
サクサク‥
徐々に近づく俺とドイツの唇。
後2a‥はたと目を上げるとドイツの端正な顔が目の前にあった。
うわぁ‥ドイツ耳まで真っ赤だぁ俺も多分赤いんだろうな‥ほっぺが熱いし。
あっ目があった。碧い碧いドイツの瞳。あのエーゲ海より綺麗な色。
どこまでもどこまでも碧くて、そこはかとなく優しくて。
2a先のドイツの顔に見とれているといきなりグイッと背中に腕をまわされ引き寄せられた。ドイツの唇と俺の唇が近づく。
「ヴェッ?!んっ‥」
そのままキス。
ドイツの舌が俺の口の中に入ってくる。
たどたどしいドイツの舌使い。このキスが俺は何より大好き。
キスは俺のほうが上手いんだけどね。
ポッキーのチョコが口の中で溶け合う。
ドイツの少しごつい手が俺のシャツのボタンにのびる。
キスをしながらもその長い指で器用にボタンを外していき、空いている片方の手で腰やらくるんをイヤらしい手つきでなでる。
銀色の糸を引き唇が離れる。
俺もドイツも顔は赤くなり、行きは絶え絶えだ。
「っは‥ドイツ、まだ昼間だよ‥?外はお天気だし‥」
「誘っておいてそれか‥?」
「もードイツのエッチー」
「‥おまえだって期待してなかったわけじゃ無いだろう?」
「っ!//ドイツの意地悪!」
でも確かにその通りで‥
俺のからだは羞恥と緊張と欲情と、期待で赤く熱くなっていた。
end
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