Um romance
□飴と鞭?
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「隊長ぅー、疲れたであります。」
「あぁ、よく頑張ったな。」
今日イタリアは逃げずに訓練を最後までうけた。
頭をなでてやる。
「ヴェー。」
嬉しそうに擦り寄ってくる。
「なんだか今日のドイツ、優しかったね〜」
「そ、そうか?」
「うん!!」
にこにこ笑う。
「で、これから何をするんだ?」
「ぇ?本当に俺に付き合ってくれるの?」
「あぁ、当然だ。」
「じゃぁ…」
一緒にシエスタしよ?
「そんなことで良いのか?」
「うんっ」
「それでは風呂に入って汗を流して寝るとするか。」
「了解でありますっ」
風呂に入り終え、二人でベッドに横になる。
「隊長〜、ハグしてハグ〜」
「今は隊長と呼ばなくていいぞ。」
「いいからハグ〜っ」
「はいはい。」
苦笑しながらもイタリアを抱き締める。
「ねぇ、ドイツ。」
「む?」
イタリアのほうを向くと
ちゅっ。
キスをされた。
「な、な!?」
「俺、今凄く幸せだよ〜」
「そ、そうか。それは良かったな。」
「ドイツは今幸せー?」
幸せ?
今、俺は幸せなのだろうか。
この温かい気持ち。
これは
「あぁ、とても幸せだ。」
“幸せ”と呼ぶに値する。
「良かった〜、じゃ、お休み〜…」
「お休み、イタ…」
そうだ、たまには
「お休み、フェリシアーノ。」
ぴくっ。
フェリシアーノが少し反応をしめす。
そして俺に抱き着く力が強くなる。
たまには名前で呼ぶのも悪くない。
飴と鞭。
共存させれば最強無敵?
†fin†