Un roman
□相互小説
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「日本の作るご飯は相変わらず美味しいんだぞ!!」
「そうでしょうか…?ありがとうございます。」
ここは日本。というより日本の家。アメリカと日本の上司が日本で会議を開くということで、アメリカもついでに来日し、日本の家に泊まりに来た。今日が滞在2日目の朝で、アメリカのリクエストにより、朝食はご飯、味噌汁、焼き魚…などなどになっていた。アメリカが物凄いスピードでご飯を食べるのを、日本は『この人は相変わらずですね…。』と思いながら見ていた。と、その時インターフォンが鳴った。
「…誰か来たのかい?」
「えぇ多分…。出てきますね。」
日本はアメリカに断りを入れて玄関へと向かった―。
***
「どちら様でしょうか?」
「よぉ日本。Morning.」
「イギリスさん!おはようございます。如何なさったんですか?」
玄関に居たのはイギリスだった。
「あ〜…。今いいか?」
イギリスが少し言いづらそうに言った。
「えぇ、私は構いませんが…。アメリカさんがいらっしゃいますよ?」
「なんだイギリスかい?」
日本がそういうとアメリカが玄関にやって来た。
「あ、アメリカ!」
イギリスが少し驚いて言った。と、日本が手を軽く叩きながら問いかけた。
「そういえばイギリスさん、朝食はもう済まされましたか?」
「いや、まだだが…。」
「それじゃあ一緒に食べようじゃないか!」
アメリカがイギリスの腕を引っ張り、居間へ連れて行こうとした。
「ハァ!?飯用意するのは日本たろ?…いいのか?日本。」
「えぇ。一人や二人増えた所で変わりませんから…。」
「よぉし!じゃあ急ぐんだぞ!」
「ちょ、アメリカ!あんまり引っ張んなって…!」
アメリカは再びイギリスの腕を引っ張り、居間へと連れて行った。
「…早く準備して差し上げないと。」
日本は少しニヨニヨしながらアメリカ達の跡を追った―。
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