Ein Roman

□Behave like a baby more
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床に落ちた自分のシャツを拾い、壁にかかった時計に目をやる。短針はもう11と12の間をさしていた。勿論、午前のだ。

窓から入るまぶしい陽射しに目を細める。



先程、コンビニから帰ってすぐワイシャツ一枚のイギリスの襲撃をうけて2ラウンドまで頑張ってしまった。否、頑張らせてしまった。
しかし煽った彼も悪いわけだから自業自得だと思う。もう1ラウンドいきたかったのを我慢してあげただけでも感謝して貰いたいものだ。



先ほど拾ったシャツにベッドからは下りず、ベッドの上で腕をとおす。
ボタンを留めていると横で寝ていたイギリスがアメリカの動く気配を感じてか、アメリカのシャツの袖をぎゅう、と握った。
無意識にした、アメリカに離れて欲しくないという気持ちの表れである行動についどきりとする。


不安そうな顔のイギリスを安心させようとくしゃくしゃな頭を撫でてやると先までの表情をくずしふにゃりとした表情に変わる。


その安心しきった顔を見てふと『隣にいてほしい』と頼んできたイギリスの表情を思い出し、つい頬が綻んだ。


時々にしか拝めない、イギリスの甘えた顔。特に今日のは最大級だった。


イギリスがアメリカに甘えるなんて独立前なら考えられないことだ。

大事な弟であるアメリカに心配をかけまいといつも気丈に振る舞っていたイギリス。
その上、恥ずかしがり屋で甘え下手なイギリスがこともあろうに元弟のアメリカに甘えたのだ。

つまりそれはアメリカを恋人と認識しているという証明で。


その事実に正直、アメリカはこれ以上ないくらいにうかれていた。


頭を撫でていた手で額にかかる髪を掻き上げ、唇を寄せる。



「Behave like a baby more; and my lover」

end

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