桜 恋 −SAKUKOI−
□恋わずらい
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「さぁ〜すぅ〜けぇえええええええええ!!」
「はいはい;;何事、旦那。
そんなにデカい声で呼ばなくても俺駆けつけるから;;」
自分の事を呼ぶ声の大きさに佐助は思わず苦笑いを浮かべた。
そして、その声の主である幸村の元へと駆け付ける。
「うぅ、ざずげぇええええ〜!!」
掛け付けて来た佐助を見て幸村は目に沢山涙を溜める。
ほぼ泣き面状態の幸村に佐助は心の中で何があったんだと突っ込んだ。
「旦那〜、泣きそうになっちゃってどーしたのサ」
「雪姫が・・・・・」
「うん、お嬢がどーしたの?」
「グスンッ、雪姫の様子がこの前からおかしいんでござるぅううううう!!」