獄ツナ

□お泊り大作戦☆
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1日目 「お弁当」



五月に入り、連休になった。特にやる予定はないため、また10代目の家にでもお邪魔しようかと着替えを済ませる。
その時、普段なら使われることのないチャイムの音が鳴り響いた。新聞か何かかと思って扉を開ければ、意外な人物に硬直した。


「おはよ、獄寺君。入ってもいい?」


約束もしていないのに何故か10代目がいた。しかも大きなバックを肩にかけている。何処か旅行にでも行くのだろうか、と今はまだ考えなくてもいい所から思案し始める。


「獄寺君? ごめん、何か用事あった?」

「あ、いえ! すいません。どーぞ上がって下さい」


慌てて10代目を招き入れると、嬉しそうに微笑んだ。今日も貴方は眩しいです。
お湯を沸かして甘い紅茶を作り、部屋に戻ると10代目はあの大きなバックから荷物を取り出していた。
やっぱり何処かに泊まりに行くのだろうか?着替えが2〜3着あるし、歯磨きなども。


「10代目それって」

「あ、あのね、獄寺君。今日から連休明けるまでさ、泊まらせて?」


………。


………………。


………………――――え?


「は、え、えぇ!! な、どーしたんですか?」

「そんな慌てなくても。ダメかな? 俺一回やってみたかったんだ。こーいうの」


にっこりと微笑まれて頼まれたら当然断れるはずもなく、色々やばいと思いながらも、OKしてしまった。
俺の理性……もつかな?



 
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