獄ツナ

□もやもや *※
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突然来て
突然空振って
本当嵐のような君を
好きになった





眠い目を擦りながら沢田綱吉は服を片手に立ち上がる。男子用のパジャマからは
想像がつかない女性の身体があらわになる。
彼…いや彼女は男と偽ってこの世界にいる。このことを知っているのは両親と家庭教師のリボーン…そして――――。


「おはようございます! 10代――――」

「わぁあぁあああ!!!」


突然の来訪に綱吉は前を隠すことを忘れて枕を投げる。それはだが、入った者に当たることはなく、虚しく壁にぶつかっただけだった。


だぁ!
俺のノーコン!!


一方朝の挨拶をしそびれた獄寺隼人は綱吉の下着姿に釘付けとなり、そして


ぶっ


血を出して倒れた。(鼻血だが)
あー、と低い声で唸りながらとりあえず着替えることを彼女は優先した。





「あのさ、突然入って来ないで。お願いだから」

「………はい。すいません」

「リボーンでも着替えの時はいないんだからさ」

「はい」


未だに赤みが引かない顔を下に向けたまま綱吉は言う。隼人も顔向けできず、ギクシャクと動く。


にしても、10代目…本当に女性なんですね。


この前気付いた事実を疑っていたわけではないが、今回の件で確信する。



 
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