企画小説
□肝試し
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夏と言ったら肝試しだぞ。
ボンゴレを支えるボスとして、守護者として、お前等にはボンゴレ式肝試しにチャレンジしてもらうぞ☆
と、いうわけで集められたのはもちろん綱吉とその守護者達。既に陽が落ちて真っ暗な時間に木々が広がる森の前に茫然として立つ。
「また、お前変なことを」
「本当ですね。何故僕までそんなことに付き合わなければならないんですか?」
珍しく参加している骸はそう言いながらも何故か綱吉の肩に抱き付いている。暑い、暑いわ! と振り払おうとするが、一向に離れない。
「てめぇ、10代目に気安く触ってんじゃねぇ!」
「ねぇ、この南国フルーツ…咬み殺していい?」
「極限にファイトだぁ!」
「つぅなぁ! ランボさんアイス食べたいんだもんね!」
「はは、本当毎回よくやるよな!」
やかましい。
収拾が付かないこのメンバーで本当にマフィアを率いていけるのか、なる気はないが普通に不安だ。しかも、何だかんだ全員集まってることが奇跡に近い。
「よし、じゃぁクジでペアを決めるぞ! この蛇を掴め」
ツボを丸ごと差し出された。そこには蠢き、鱗が光る蛇が七匹。
「いや、無理だからっ!!」
強引に死ぬ気で引かされたクジは骸と同じ番号だった。