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□2009.12 ヒバツナ
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【雲雀さんの家庭教師】





12月といえば、テスト時期。
いやいや、まぁ、学校にも寄るだろうけど。
とにかく俺は今焦ってる。
ノートが見事というべきほど真っ白だ。


「ヤバい!! リボーンに殺される!」


いや、こう思うのも仕方ない。本当に今まで授業で何を受けてたのか記憶がない。
とにかく俺は放課後学校に残って勉強することにした。





「うーん」


教科書と睨めっこしながら、とにかくノートに書いていく。
わからん。
でも書く。


「それ、本気で書いてる?」

「わ!」


突然聞こえた声に振り返れば、いつからいたのかそこには俺の恋人である、雲雀さんがノートを覗き込んでいた。


「ぇ、何か違いますか?」

「ものの見事に、本当笑っちゃうくらい違うよ。まず、最初の足算から違うし」

「ぬぁ、本当だ!」


あー、駄目だ。俺。
やっぱりダメツナだ。


「あー、どうしよう。テストに間に合わない!」

「ふぅん、いつまでも待っても来ないと思ったら、いい心掛けだね」


教科書を取り上げて雲雀は一通り目を通したと思ったら、にやりと笑った。


「うん、僕が教えてあげてもいーよ」

「えっ! 本当ですか?」


思わぬ救いの手に俺は迷うことなくすがりついた。





 
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