企画小説
□肝試し
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「うわっ!」
コンニャクが飛んだ方から聞こえた声はやはり覚えのある者。顔にそれを貼り付けて出てきたのは案の定ディーノだった。
「君、そんな所で何してるの?」
「恭弥! 本当お前可愛げないな!」
コンニャクを投げ捨てながら近寄るディーノに反射かトンファーを構える。
「わぁ、しょうがないだろ! リボーンの命令なんだから」
「本当よくやりますねぇ、毎度」
「まぁな。にしても、コンニャクって本当にきくんだな」
はははと笑うディーノに綱吉は苦笑した。本当にこんなことで修行になると思っているんだろうか。
「あんまりこの子を脅かさないでよね。こっちが迷惑かかるんだから」
「う、すいません」
しょぼくれる綱吉を無言で手を掴んで連れて行く。その後ろ姿にディーノは溜め息をついた。
「本当素直じゃねぇな」
「まぁ、ツンデレですから」
「お前…そんな言葉どこで覚えたよ?」
陰に潜んでいたロマーリオに苦い表情を送り、次に来るだろうペアのためにまた落とし穴を用意し始める。
「次は誰だ?」
「多分六道骸と山本武です」
うわー、とディーノは顔をしかめた。かなり異様な組み合わせだ。一体どんな風に来るのか少し楽しみだが、正直あまり関わりたくはない。