ムクツナ

□どっち!?
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そうだよな………。


「どっちにしろあいつ嫌いじゃん、俺のこと」


ズキン


息が止まる。わかっていたことを考えて、何で苦しいんだろうか。



――――まさかお前…


さっきのリボーンの言葉が頭の中で反響する。好き? 本当に?
そんなの、わからない。だけど、確かに俺は骸を気にしてて、事実を述べてるだけでも、かばいたくなる。


「俺………本当に?」


うわぁぁぁあ!


自覚すると一気な体温が上がる。苦しい、切ない、会いたい。減らず口でも、嫌味でも彼の声を聞きたい。無事を確かめたい。
この感情が好きなんだ。


「うっわー恥ずかしくなって来た」





「……ボス?」


背後からかけられた可愛らしい声に振り返ればそこには骸と同じ髪型をしたクロームが立っていた。
不思議そうに俺を見ていたから、慌てて笑う。


「クローム! げ、元気?」

「………うん、ねぇ犬と千種知らない?」

「あー、見てないなぁ。ごめん」


一気に落ち込んで肩を落とす。いつも置いてかれていることが不憫だけど、見ていないから力にもなれないなぁ。
俺に会うとあの二人嫌な顔するし。


「あ、そーだ。あのさ、骸………大丈夫?」

「え、あ………わからない。だけど、力を使い過ぎただけらしいから」

「そっか」



 
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