小倉山荘襖歌

2件

【秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露にぬれつつ (あきのたのかりほのいほのとまをあらみわかころもてはつゆにぬれつつ)】
[No.001]天智天皇御製
[私訳]秋、稲刈りの頃。田んぼのそばの小屋に泊まっていると屋根に使ってる草の網目が粗いから、私の袖は夜露に濡れてしまっている。

[思ったこと]なんで、天皇がそんなあばら屋にいるの?(笑)
かりほの庵→仮庵は、物忌みにも使われたそうです。

【春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天のかぐ山 (はるすきてなつきにけらししろたへのころもほすてふあまのかくやま)】
[No.002]持統天皇御製
[私訳]春が過ぎて夏が来たらしい。夏が来れば香具山に真っ白な衣を干すというから。
[思ったこと]どんだけ干してるんですかね。
香具山は天から降りてきたという伝説から『天の』と付くようです。
これを詠むと香具山にかかった夏の雲を想像しますね。
あと、洗濯洗剤のCM(笑)



[戻る]



©フォレストページ