球磨川くんと2人っきりになった放課後のこと

「『そういえば、今日の集会で女子のパンツ見えたんだけどさ』」

突然、…それこそ何でもないように、世間話でも始めるように切り出した
―――しかも、女子に向かって何を言うんだ

「『集会の時、よくその子のパンツが見えるんだけど、ちょっと色気付いてる感じが――』」

そんな熱く語られても困る
それより、書類を片付けて欲しい。「そうですか」と適当に相槌を打ちながら、せっせと業務に勤しむ私と違い、球磨川くんは語り続ける

「『その子、紫が多くて……女子から見てどう思う?』」
「別に良いんじゃないかな。誰が何を穿いても」
「『何色穿いてるの?』」

突拍子もない発言。改めて言うが、今この部屋には私と球磨川くんしかいない
ということは、この質問は異性であるが私への質問ということになる

「『何回か見ようとしたんだけど、スカートが長くて見えなかったんだ』」

先ず、見ようとしてたのか

「『うーん。気になるなぁ。何色?』」
「……。」
「『僕としては黒って、イメージがあるんだけど』」
「……。」
「『結局何色?』」

答えない限り、この会話を終わらす気はないのか、無視しても聞いてくる

「……黒、ですね」
「『本当!?』」

よし、やっと仕事をしてくれる
そう思った私が、バカだった


「『じゃあ見せて』」
「……え?」

今なんて言った?

「『見せて?』」
「嫌」
「『見せて?少しで良いから』」
「いやだ」

ぐるり と周囲を見渡し、にこり と笑って

「『ほら、誰もいない』」

―――そこじゃない

「『因みに、僕は赤が多いかな』」

心底、どうでも良い

「『駄目?』」
「駄目」
「『僕、今日何色だっけ?』」

そう言って、バックルを外す――ってちょっと待て!!

ばっ と向き合う形で座っていた身体を逆方向を向くように動かす

「『あ、僕は気にしないから、見ても良いよ』」
「遠慮します」


「『青だった』」と、本当にどうでも良い報告を……



「……早く誰か来ないかなぁ」

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パンツネタだったんで、球磨川です。イマイチ、目高詳しくないから口調分からない...
そして、実話だったりしますw←






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