It's a Wonderful World 【第一部】
□7日目-4 ボスノイズ
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** 葉 **
無駄に大きな図体も。
無駄に荒い鼻息も。
オイラには全然圧迫感が感じられなかった。
「コレだったら昔のハオに睨まれた方がずっと怖えな」
「睨んであのノイズが消えるならいくらでも?」
「オレは蓮に睨まれた方が怖えぜ」
「フン、安心しろ。これから先縮み上がるほどに睨みつけてやる」
笑い声混じりに、それぞれが言葉を交わした。
「ハオなら本当に一発で終わっちまいそうだな」
オイラがハオに言うと、ホロホロが口を挟んでくる。
「オイオイ、ハオにばっかおいしいとこ取りはさせねえぜ?」
ボッと現れたホロホロの氷の手甲。
同時に蓮も馬孫刀を振った。
「お前達も早くしろ。次へ行かなくてはな」
おお、そうだな。
そう答え、オイラはハオに確認をした。
「ハオも大丈夫か?」
「…ああ、早く終わらせよう」
早く、謝らないと。
首都高の騒音の中、ハオが呟いた声が耳に届いた。
オイラは小さく頷いてスキャンした。
春雨を手に握った瞬間、ノイズが咆哮する。
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