It's a Wonderful World 【第一部】
□7日目-2 わがまま
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** ハオ **
それは、きっと葉が一番言いたかった言葉で。
僕が一番聞きたくなかった言葉。
「…仕方ないだろう。シャーマンキングが決まらないわけにはいかない」
いつか必ず来るその別れ。
葉の兄ではなくなり、一緒にいることも出来ない。
だからこそ、今が“ごっこ遊び”とも言えるんだ。
「このゲームが全部終わった時、誰かがひとり、キングにならないといけない」
葉に教えるように言う。
けれど葉は聞き分けのない子供のように、僕に食ってかかって来た。
「それは、ハオじゃないとダメなんか…？」
「…そう言うなよ。千年、そのために進んで来たんだ」
足を止めている僕と葉に気付いたのか、蓮とホロホロがこちらへと戻って来た。
「ホラ、行くよ」
「…やだ」
「やだって…葉？」
頑なな葉のわがまま。
「どうした？」
こっちに来た蓮が僕に聞くけれど、どう説明したらいいのか分からず戸惑った。
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