It's a Wonderful World 【第一部】
□6日目-6 ショッピング
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** ハオ **
死神のライブが終わる前に、僕達はA-EASTを後にした。
「よっ、ほっ、ほっ！」
葉が何やら楽しそうに両手を広げて階段を下りる。
「よっと！」
トンッと最後の段を両足で踏み切り、歩道に足を付けた。
「どうした？やけに楽しそうだね」
馬鹿みたいに子供っぽく振舞う葉を見て僕が聞いてやると、葉はくるりとこちらを向いた。
「おお、すっげえ楽しいぞ。うぇっへっへ」
僕に笑顔を向ける葉が、ふいにハッとした笑顔に変わる。
「そうだ！渋急ハンズ行こうぜ！」
そう言って、渋急ハンズのある方を指差した。
僕がチョコラブと話しをした場所だ。
そう思うと、数日前に訪れた場所なのに懐かしくすら思えた。
「またあそこに買い物かい？今日は街中走り回っただろう」
「いいじゃねえか。どうせやることもないんだしよ」
また葉はうぇっへっへと笑い、小走りで歩道を歩いて行った。
あの無駄な元気はどこから出てるんだろうか。
子供のお世話は疲れるなぁ。
そう苦笑し、葉の背を追った。
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