short story


□宴会の夜
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** ハオ **


民宿「炎」
もとい「ふんばり温泉」となった宿から聞こえる、宴会の音。


 ともだち って良いもんだな。
とマタムネを胸に抱きながら思う。

楽しそうに酒を飲んで、馬鹿騒ぎ。
葉はあまり強い方ではないらしく、早いうちにくたくたになっている。

そういえば、僕も昔からあまりお酒は好きじゃなかったっけ。
血筋なのかも知れない。

ホロホロは酔ってもどんどん煽って行く。
もうやめればいいのに。
ともだちに久々に会ったから、楽しくて仕方ないんだろう。

まん太もお土産をいっぱい持って、海外から帰ってきたようだ。
そんなラッピングまでして持ってこなくてもいいと思うのに。
思わぬ贈り物に、花は目を輝かせている。


クスリと笑みがこぼれる。


たまには行ってみようかな。
そう思うと、マタムネも嬉しそうな顔をした。
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